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コインロッカーベイビーズ。
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2009年1月18日 21時58分
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先日のブログでも書きましたが、今読み直してます、村上龍の『コインロッカーベイビーズ』。
もう何十回と読んでますが、何度読んでも面白いです。
初めて出会ったのは二十歳の頃、当時のバンド仲間とマクドナルドで話してる時です。
『面白い本があるんだけど、コインロッカーに捨てられた赤ちゃんで、今まで生き残ったのが二人だけいるって話なんだけど...』
それまで、活字の本を読む習慣がなかったのですが、何故か惹かれるものがあって買って読んでみました。
読んでみると、小学生の頃から、さんざん本を読みなさいとか、本を読むと頭が良くなると言われて『本=真面目な物』と思っていたのですが、映画やマンガではとても表現しきれないエロさグロさなど、自分の固定観念を覆す内容に、これはヤバいと一気にハマってしまいました。
それ以来、村上龍の長篇小説は全部読んでいるのですが、村上龍の作品の魅力を一言で言うと、徹底的な取材によるリアリティと、時代の先を読み取る鋭い洞察力によるフィクション、つまり現実と嘘を巧みに織りまぜる事により、読んでるとどこまでが本当で、どこが嘘か解らなくなるなります。
もちろん、文学的にも評価されてますし、とても面白いのですが、あまり人にはオススメしません。
グロテスクな表現も多いし、精神に支障をきたしそうです。私にとっては、まさに『不良読み物』ですからね(笑)。
人間、読んじゃイケないって言われると読みたくなるもんです(^_^;)。
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